2019年10月24日木曜日

チュートリアル徳井氏・申告漏れ・所得隠し報道 ~ 元経理マンから見た違和感 ~

徳井氏・約1億2000万円の申告漏れ


人気お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さんが
約1億2000万円の申告漏れの申告漏れを指摘された件が大々的に報道されています。

吉本興業からのギャラを個人事務所経由で受け取っており、
その収入を適切に申告していなかったとのことですが、
この不適切な処理は2つに分かれます。

・2012年 ~ 2015年:私的な旅行や洋服代などを会社の経費として計上
 ⇒ 約2,000万円の所得隠し

・2016年 ~ 2018年:無申告
 ⇒ 約1億円の申告漏れ

最初の4年間は税務署が経費として認めなかっただけの話と言えなくはないですが、
驚天動地なのは後半の3年間は税務申告をしてなかったという事。

最初に報道を聞いた時には、税理士とかに相談してなかったのかな?
と思ったがそうではなさそうです。

税理士の仕事とは何かを考えればわかる違和感


徳井氏は今回の件で以下のように述べています。

"2016年~2018年の3年間の収入を申告しなかった経緯については事実だとし、「税理士から申告しないといけないと言われながら、社会人として考えられないようなことなんですが、本当にだらしないルーズなところがあって。『やります』と言いながら『明日やろう』、時間ないし銀行に行ったりという作業を先延ばしにしてしまいまして。そこから延び延びになってまとめて申告しようとなったら、また申告の時期がきて、税理士から『今年はやりましょう』と。もちろん支払う意思はあったんですが、想像を絶するだらしなさ、ルーズさから3年経ってしまいました」と説明。"  
チュート徳井さん“申告漏れ・所得隠し”で緊急会見「私の怠慢。想像を絶するだらしなさ」 
徳井氏は個人で設立した「株式会社チューリップ」には税理士が付いていたようです。
言うまでもない事ですが、税理士の一番の仕事は「税務申告」です。
まともな税理士であれば、税務申告をスルーするなどありえない話です。
『今年はやりましょう』なんてのんきなこと言う税理士なんて本当にいるのでしょうか?

また、株式会社ですから当然ながら決算書を作成することになります。
これについて、徳井氏が自分もしくはスタッフが作成していないならば、
税理士が作成するのが一般的かと思います。
とすると、徳井氏がやらなければいけないのは、
税理士が作った申告書にハンコを押すだけではないのか?
忙しくてもハンコ押す時間くらいあるだろう?
そんな疑問を持ちました。
2012年~2015年は少なくとも申告はしていたようですから...

怒りの元・青汁王子


徳井さんは既に追徴税額の約3,400万円の修正申告をすませたとのこと。
この処分に怒りを爆発させているのが元・青汁王子の三崎優太氏です。


徳井氏のケースは悪質性が弱いと国税が判断したのでしょうが、
3年間無申告ってかなり悪質なような気がしますね。
青汁王子のお怒りもごもっともかと思います。

本件は週刊誌などで詳細な記事が今後出てくるかもしれませんので、
その際は注目してみたいと思います。

ただ、個人的に気になるのは「税理士」がどの程度本件に関わっているかです。
3年間何もしない税理士なんて本当にありえないです!

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2 件のコメント:

  1. 税理士に恨み買ったのかな?

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    1. ここ3年間は税理士報酬を払っていなかったという報道もありますので、
      その可能性もありますね。

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