2019年10月16日水曜日

昔の外こもりについて ~ "「生きづらい日本人」を捨てる" を読んで感じた事 ~

今の外こもりとは異なる人々


新版「生きづらい日本人」を捨てる (知恵の森文庫) を読んだ感想となります

本書のタイトルにある「生きづらい日本人」というのは、
自分も日本の会社員生活で疲弊しうんざりした経験があるので、
何となくわかる気がします。

それでは日本で生きづらさを感じた人々が
アジアへ行けば問題は解決するのか?

最近はタイなどのアジアの都市を拠点とし、
FX・投資やブログなどでお金を稼ぎながら、
楽しい人生を謳歌しているをネット上で見かけます。

しかし、"「生きづらい日本人」を捨てる" で描かれている人々は、
これらの人とは真逆で、
日本でうまく生きることはできないけど、
アジアでも引き続きもがき苦しんでいるような姿です。

特に、タイのチェンマイでホームレスにまで転落した人の人生は
かなり悲惨でやるせない気持ちにさせるものがあります。

一昔前の外こもり生活は終わったのか?


前述した、ブログなどで成功してタイでリッチな生活を
している方々のYouTubeやブログなどを見ると、
タイにどっぷりとつかるというより、
タイというインフラをうまく利用しているという感じがします。

一方、本書で取り上げているような人々は、
アジアにどっぷりとつかってしまった、
そんな泥臭さを感じるわけです。

やはり、あまりお金がなくて海外で暮らすのは厳しいです。
本書でも
"しかし外こもりの足許は危うい。ものすごく危うい。
しかし彼らは、薄い氷を最新の注意を払って渡っていった。(p280)"
とあり、一筋縄ではいかないことを強調しています。

一昔前のスタイルの外こもりをしている人、
すなわち、典型的には日本で短期バイトをしてお金を稼ぎ、
そのお金がなくなるまでタイにいるというスタイルですが、
こういった人達が今どのくらいいるのか?

タイもリアルな安宿の数は減少しつつあり、
物価も上昇しているわけなので、
なかなか厳しいものがあるかもしれませんね。

そういった一昔の前の外こもりスタイルを思い出すのには面白かったですが、
読後にちょっとやるせなさみたいなものは感じましたね。

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