2021年2月14日日曜日

「余人をもって代えがたい」のは後継者を育ててないから

森喜朗さんの後継者が決まらない


森喜朗さんが東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長を辞任され、
川淵三郎さんが後任に決まりかけましたが白紙撤回、
後継者がなかなか決まらない事態に陥っています。

森前会長の手腕を高く評価する方々からは、
「余人をもって代えがたい」
つまり、森前会長程の仕事をこなせる人はいないという声が聞かれます。

ただ、そもそも論としてですが、
特定の一人に過度に依存する組織というのは脆弱すぎるわけで、
会長にもしものことがある場合はこうしよう!といった、
不測の事態が生じた場合のことは想定しておくべきだったのでは?
という印象を持ちました。

私のサラリーマン時代にも、
「余人をもって代えがたい」
と言われている人は何人かいましたが、
なぜ彼らが余人をもって代えがたかったのか?
すべてに共通するのは

「後継者を育ててないから」

というものです。

後継を育てない技術者


例えば工場で、研究開発業務的なものは一人でやって、
いざその人が転勤となると代わりにできる人がいない!
というようなパターンがありました。

これなどは、トップが技術伝承についてきちんと管理していないのがダメで、
一人のできる人にすべてを依存しすぎるのが問題です。

そして、いざ中核の人がいなくなるとわかって、
はじめて慌てるというのはダメなパターンです。

本当にすごい人はいると思いますが少数


一代で大企業を築き上げた人など、本当にすごくて、
余人をもって代えがたい人はそれなりにいらっしゃるかと思いますが、
サラリーマンベースで見た場合はごく少数だと思いますね。

ちなみに、自分で自分を余人をもって代えがたい!なんて言っていた人は、
たいていの場合は人並み以下の実力しかなかったです。

「オレがいなくなったらこの事業はガタガタになる」とか言って、
給料が半分以下の若手が代わりに来たら業績がアップした!
なんていうのはよくある話でしたね。
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4 件のコメント:

  1. 「余人をもって代えがたい」人がいるというのは
    組織としてはダメダメだよなぁ・・・
    ってこういう話を聞くたびに思います。

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    1. その通りですね。
      これだけ長い間、何をしていたのだろうか?
      と思います。

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  2. 技術を属人的にしたまま放置は
    相当マヅイですよね。

    職人技の最後のエッセンスみたいなところや、
    芸術の域に入っていくような部分はどうしたって
    人にセットされると思いますが、ある程度の
    レベルまでは、対応できる人がいないとですよね。

    (とはいえ、全てを研修とセットにしてレベル保証を
    してみようとしている原宿の方の職制集団もあり、
    これもーどうなの?でございます)

    森さんの話でいえば、たぶんに外交的な繋がりや、
    人的交流の歴史など、ここは属人的でも仕方ないところも
    あるのかと思います。この辺りのプレゼンスの問題は、
    多くの方々には理解されにくいところでしょう。

    外国であれば、貴族とか軍人とか、明らかなに
    「あーなるほどねー」と理解してもらえる
    タイトルみたいなものがあるのかもしれません。

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    1. 職人技的なものは確かに伝承が難しいですね。
      森さんのケースはやはり「元総理」というステータスは大きいですから、
      能力云々の話ではない部分も大でしょう。
      その辺を別にして語るのでややこしいことになっている気もします。

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