資産の測定基準は意外と難しい?
例えば、資産が5千万円に到達したら会社を辞めてFIREしよう!
と決意をしたとしましょう。
この目標設定は極めてシンプルでわかりやすいように思えて、
実はそれほど簡単ではないのかもしれない...
ということについてちょっと考えてみました。
資産額はどの時点で見るのか?
まず最初に疑問に思ったのは、
資産額をどの時点で見るのか?という問題です。
株価が爆上がりして瞬間的に資産評価額が5千万円を突破!
だからと言って、次の日に会社に辞表を叩きつける人はあまりいないと思います。
時々見かける考え方としては、
リスク資産は10~20%程度の下落幅を見込む考えで、
例えば、資産5千万円でFIREというコンセプトだが、
リスク資産ベースで6千万円を突破した時点で、
実質は5千万円の資産とみなすといったものです。
含み益にかかる税金を考慮
元手が100万円で資産1億円を達成!みたいな人だと、
株式の含み益が5千万円とかあっても不思議ではありません。
となると、1億円をキャッシュ化する時には、
1千万円以上の税金を支払う必要があって、
実質的な資産は9千万円弱となる可能性が高いです。
この辺りは考慮している人としていない人に分かれているという印象があります。
年金資産を時価評価するしない
私は60~65歳の間、年間50万円くらい貰える積立保険に入っていますが、
この資産については、通常は保有資産額には含めず考えています。
一方、こういった年金資産を時価評価なり出資額で評価している人もいます。
私は金額的に大したことがないので無視で良いですが、
高額な保険に入っている人などは、
無視すると実質資産額と大きな乖離がでるのでは?と思います。
今一度見直した方がよいかもしれない...
この他にも換金性の高い資産(古銭、貴金属、高級腕時計等)だったり、
ポイント(ポイ活に励んでいれば1百万円単位で持っている人も)なんかも、
人によっては考慮しても良いかと思います。
ある程度、FIREやセミリタイアが見えてきた人は、
この辺りを色々とかき集めると既に目標資産に到達していた!
なんてこともありうるのかな...とちょっと思ってしまいました。