経済学の基礎が学べる
という髙橋 洋一 さんが書かれた本を読みました。
経済学の基本をわかりやすく説明しているとともに、
日本の財政や社会保障に対する俗説についてもも理論的に反論されており、
「60歳から」というより、若者が読んだ方が良い本では?
と言う印象を持ちました。
在職中に得た武器を磨いて活躍できるか?
ただ、ちょっと引っ掛かった内容もあり、
それは”定年後に暇な高齢者は働けばいい(p.213)”
という章です。
シニア層で働きたい人は、
”在職中に得た武器を磨いていけば、フリーランスとして活躍するのも夢ではない(p216)”
という記載がありますが、これはなかなかハードルが高いのではないかと思います。
私の知人ベースで在職中のスキルを活かした形での職に就いているのは、
優秀な技術者と法務担当者くらいですかね?
私のような十人並みの経理担当者だと高齢のフリーランスが無理なのはもちろん、
その関連業務に潜り込むのも至難の業ではないかと思われます。
定年後に暇な高齢者は働けば良い?
また筆者は、
"最悪なのは年金を受け取って暇を持て余すことだ。(p.216)”
とおっしゃっています。
確かに、好ましい状況ではないとは思いますが、
年金では生活できないので重労働に従事するのに比べれば、
最悪という状況ではないのでは?と思います。
私は高齢で働くこと自体が問題というよりも、
高齢で働くことのできる職種が極めて限定的なことが問題だと思っているので、
この辺りの事情についてはどうお考えなのか伺いたいと思いました。
まあ私の場合、8年間のセミリタイア生活の実績?があるので、
年金を受け取る年齢になっても暇を持て余すことはなさそうなので、
この点については全く心配していませんが...