鹿子木健氏の著作を読む
鹿子木健氏の著作を読みました。
投資関係の本はノウハウ的に「今は〇〇を買え!」みたいなものが多いですが、
この本はそのようなことは一切書かれていません。
”金融市場=世界の仕組みを映す鏡”として、
金融市場とは何か?何のために存在するのか?
といったやや哲学的な考察が展開されていきます。
退場しない者だけが生き残る
本書の鍵となる考え方というのは、
「退場しない者だけが生き残る」(p.204)という発想かと思われます。
金融システム自体が自身の存続を目的に構築されているということ、
従ってそこから退場さえしなければ生き残れること、
また逆に、金融システム存続に必要ない個人投資家の救済なんて考えられていないこと、
この辺りの背景をジョージ・ソロス、J.P.モルガン、アレクサンダー・ハミルトン、
ナシーム・ニコラス・タレブ、ウォーレン・バフェットの実績や思考を基に説明しており、
なかなか興味深いものがありました。
それでは何に投資すべきなのか?
著者の思考というのは参考になるところが大なのですが、
それでは具体的に何に投資をすべきなのか?
みたいなことは一切書かれていません。
ただ、何があっても金融システム自体は崩壊しないというより、
させない為にありとあらゆる手が打たれるのであれば、
やはりオルカン等のインデックスを軸に投資するのが良いと言う事なのか?
という風に思ってしまいました。
まあ私自身は年金受給も見えてきた年齢なので、
一攫千金的な投資は一切考えていませんが、
こういう視点から考えますと、
結構危ない投資を勧めている人は多いよな~
という別の感想も持ってしまいましたね。
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