2019年10月17日木曜日

レナウンの希望退職者募集中止は大リストラへの序曲なのか?

超異例!希望退職者募集の取り下げ


名門アパレル企業・レナウンが希望退職者募集を中止する事態になり、
市場では様々な憶測を呼んでいます。

レナウンによる公式発表は以下の通りとなります。

"2019年8月23日付け「希望退職者の募集に関するお知らせ」のとおり、当社グループは 希望退職者の募集を行うこととし、労使間でも合意に至りました。 しかしながら、募集開始にあたり、あらためて事業環境の変化を検証する必要性や、従業員の声などをもとに検討した結果、当該募集を中止することといたしました。"  
希望退職者の募集の中止に関するお知らせ (レナウン) 
これだけ読むと何のことやらよくわかりませんが、
「事業環境の変化」というのは、
競合他社動向 (オンワードホールディングスの大量閉店)や
主販路のリストラ (西武・イトーヨーカ堂の大規模店舗閉鎖)
を意味するらしいですね。

しかし上記がリストラを中止する理由にはならないと思います。
案の定、株式市場では再建計画の見直しを懸念する売りが出ています。

この程度のリストラでは手ぬるいということか?


元々のリストラの規模というものは、
店頭販売職を除く従業員の約2割に相当する150人程度ですが、
やはりリストラしようと思っていた人の力が必要!
という話ではなく、更なるリストラが必要という判断では?
要は150人ではなく、もっと大人数のリストラが必要ということです。

と言うのも、元々のリストラ計画の "店頭販売職を除く"が引っ掛かります。
百貨店の閉鎖だったら店頭販売職の方も職を失う可能性があります。

あとはあまりニュースでは改めて指摘をしているところはないようですが、
レナウンの主要株主は、

・山東如意科技集団有限公司 (33.10%)
・北京如意時尚投資控股有限公司 (20.22%)

となっており、レナウンは中国企業の連結子会社です。
レナウンの取締役10 名+監査役3名のうち、
5名は親会社からの兼務役員です。

この辺がどう影響しているのかよく分かりませんが、
中国企業は日本企業よりドラスティックにリストラをするイメージはあります。

割増退職金がもらえない事態


いずれにしましても、リストラ撤回により
従業員からも市場からも信用を失っているのは間違いないところで、
ここからどう挽回していくのかは注視しようかと思います。

ただ、割増退職金を貰って辞めようと思っていた人には迷惑な話で、
今普通に辞めても割増退職金は多分もらえないでしょうから、
ちょっと肩透かしという方もいらっしゃるのではないかと思います。

会社を辞めるにしてもちょっと難しい局面なのかもしれませんね。


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