2019年6月1日土曜日

「沈没」と「外こもり」 ① 沈没について

「沈没」とは?


















5月にタイに10泊、台湾に6泊のロングステイ下見旅行に行ってきました。
最初に宿泊したのはバンコクのチャイナタウンです。

バンコクのチャイナタウンも中国人観光客が溢れるようになり、
物価が高騰したり古いホテルがリニューアルしたりと様変わりを見せています。
近々地下鉄も延伸する予定で、駅はほとんど完成していました。


















バンコクのチャイナタウンと言えば、
私が初めてタイに行った1980年代後半はまだ多くの「沈没者」がいたエリアです。

「外こもり」や「ロングステイ」という言葉が一般的になる前は、
海外長期滞在者は「沈没」という言葉で語られることも少なくなかったような気がします。

「沈没」とは観光など旅行っぽいことは一切せずに、
一か所にダラダラと長期滞在することを指しますが、
当時私が出会った滞在者の典型的なライフスタイルは以下の通りです。

① 短期労働 (肉体労働や居酒屋店員などが多かった) で旅費を貯める

② バンコクの安宿 (チャイナタウン or カオサン) でダラダラ過ごす

③ お金が無くなれば日本へ戻り再び短期労働

これを繰り返します。

当時は航空券はバンコクで買う方が安かったので、
最初はバンコクまでは片道航空券を購入、
バンコクで1年OPENの往復航空券を購入して帰国、
1年以内にお金を貯めて戻ってくるぜ、なんて人も多かったです。

沈没生活はいつまで続けられる?


当時自分が見た沈没者の多くは30代~40代の方が多かったですが、
大学生だった自分は彼らに対してシンプルな疑問を持っていました。

・いつまで沈没生活は続けられるのか?

短期労働を繰り返しているくらいなので、
厚生年金などもちろん入っていないでしょうし、
短期労働も60歳過ぎてできるものなのか?
老後が心配ではないのだろうか?
そんな疑問を持ちました。

もちろん、当時20歳そこそこの若造がストレートにそんな質問ができるはずもないので、
彼らの人生設計なりはわからないままでしたが。

セミリタイア計画で気を付けたこと


沈没生活というのはある程度魅力的に映った部分もありますが、
やはり「持続可能性」「着地」という観点から見ると問題があるように見えます。

自分がセミリタイア生活を目指すようになって注意したのもこの点です。
せっかく楽しいセミリタイア生活に突入しても、
破綻すれば元も子もなくなります。
また、破綻リスクが高ければセミリタイア生活そのものを楽しめません。

アラフィフまではとりあえず働いたというのも、
この辺りの記憶があったからという部分がありますね。

そうでなければ「見切り発車でセミリタイア」なんて可能性もあったかもしれません。

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